クレイン日記


図書出版クレイン の日々の記録
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呉徳洙監督をしのぶ写真展に行ってきました。

2016年8月5日の金曜日に、在日韓人歴史資料館で開催されている〈呉徳洙(オ・ドクス)監督をしのぶ写真展〉に行ってきました。
在日韓人歴史資料館に行くのも久し振りのことでした。「在日朝鮮人とハンセン病」というタイトルでお話しをされた金貴粉さんの講演を聴きに行って以来ですから、2年ぶりになります。

2年の歳月を経て、今回は呉徳洙監督の写真展というわけです。呉監督は、1984年の『指紋押捺拒否』や1997年の『戦後在日50年史 在日』なとで知られた在日の監督です。しかし昨年2015年の12月3日に74歳でお亡くなりになりました。合掌。
生前に呉監督から、弊社刊行の『金鶴泳作品集』への感想をいただくことがあり、それ以来、たまにお電話をいただいたりしては、叱咤されておりました。「君は若いから、まだまだ暴れることができるじゃないか、うらやましい」といった感じです。そんなときは、電話口で、「いえいえ、そんなに若くはないですよ、それに暴れるっていっても……」と応えては苦笑していたものです。「いやー、呉さん、あなたは若い」。
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写真展は、先に挙げた映画の撮影風景を中心に構成されており、呉監督の、まさに往時をしのぶものになっていました。それになんといっても、私の知り合いがけっこう写真の中にいるではないですか。出演者として、助監督として、プロデューサーとして。世界は狭い狭い。

そんな写真展ですが、会場には、呉さんの近年のヘイトスピーチに対するコメントも貼り出されていて、そこには、かつて在日に義務づけられていた「指紋押捺」を14歳の時にはじめておこなったことに触れられていました。在日は、ここ日本社会で「在日」であることを、この「指紋押捺」という行為によって知らしめられます。14歳という思春期真っ只中で男女を問わず、知らしめられるんです。そう、私も知らしめられました。初めての「指紋押捺」のために中学を午前中休んで、京都の伏見区役所に出向いたことを、呉さんの文章から、強烈に想起させられました。外国人登録課に出向くのですが、それがまた奥まった暗い場所にあるんです。さも、社会の陰部ででもあるかのように。なんでやねー。その時の光景は、いまでも忘れられません。忘れる気などさらさらありませんが。

その「指紋押捺」という行為が、呉さんの映画や、その映画に出演した人々、そして支援者の力によって廃止されることになったのですから、呉徳洙という映画監督を、忘れるわけにはいかないじゃないですか。
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2016年7月の都知事選挙には、元在特会の会長だった桜井豚誠が立候補しました。この豚は公職選挙法を隠れ蓑にして、ヘイトスピーチをまき散らしました。
また、次回の都議会議員選挙では、政党をつくって多くの豚どもを世間にまき散らそうとしています。ぜったいに許すことができません。
こう書いているだけで腹がたってきましたので、今回は支離滅裂ですが、どうかお許しを。

さて、世の中は、けっして良い方向だけには進んでいませんが、呉徳洙監督、安らかにお休みください。
叱咤をありがとうございました。

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by cranebook | 2016-08-08 16:47 | 雑感
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