クレイン日記


図書出版クレイン の日々の記録
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第2回日本翻訳大賞の授賞式に行って来ました。

昨夜(2016年4月24日)は「第2回日本翻訳大賞」の授賞式に行って来ました。
昨年(2015年4月19日)は、『カステラ』が大賞を受賞したこともあり、関係者の立場での参加でしたから、式の全体を見通すことはできませんでした。

今年は、一参加者として会場に座していましたので、式の全体を見通すことができ、ゆっくり楽しむことができました。

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そうした立場で参加して感じたことは、翻訳書を取り巻く世界の豊かさということでした。また翻訳者という存在のすばらしさということでした。

今回大賞を受賞された関口涼子さん(『素晴らしきソリボ』)と金子奈美さん(『ムシェ小さな英雄の物語』)の翻訳にかける思いからも、そのことはうかがわれます。
お二人は、それぞれクレオールとバスク語を翻訳されました。
ご存知のように両言語はマイナー言語です。
バスク語にいたっては、一時期消滅の危機を迎えていたというではないですか。そんな言語を翻訳しようとされたお二人ですから、その言語への愛情が強く感じられました。

そして、その愛を日本語にして、日本の読者に伝えたいとの思いが、びしびしと伝わってきました。

お二人がその言語を翻訳することで、両言語の存在が日本の読者に感受されることになるわけですから、それは、翻訳内容以前に、言語紹介にもなるわけです。

つまり、この日本社会に、マイナー言語の存在を知らしめるという役割も、その翻訳作業は果たすことになるんですね。

そんな翻訳者がいなくてどうする。それが翻訳するということでもあるはずです。

そんなことを自問自答しながら、2時間半を充分に楽しませていただきました。
また、一年ぶりにお会いする方も幾人かいて、そうした方からは、クレインの今度の翻訳書はいつ出るんですかと聞かれる始末で、その答えには、正直窮しました。はい、がんばります。

主催者のお一人で賞の選考委員でもある翻訳家の西崎憲さんによると、日本翻訳大賞は10年続ける、とのことでした。ということは、あと8回チャンスがあるわけです。
その間にぜひもう一度大賞を受賞したいものです。

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いずれにしましても、授賞式を企画・運営された皆さま、当日会場に来られた皆さま、また来年お会いいたしましょう。
楽しくて感動的なひとときをどうもありがとうございました。


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by cranebook | 2016-04-25 19:55 | 雑感
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