クレイン日記


図書出版クレイン の日々の記録
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在日朝鮮人とハンセン病

 先日、東京都東村山市にある「ハンセン病資料館」に行ってきました。隣接する「多摩全生園」の患者さんとの交流も含め、たいへん貴重なそして楽しいひとときでした。
資料館に行った直接の目的は、当館学芸員の金貴粉さんに、「在日朝鮮人とハンセン病」のタイトルで執筆をお願いするためでした。足早でしたが、彼女に解説をしてもらいながら、館内を巡りました。そこでは、強制隔離や断種手術に象徴される、患者たちへの差別の実態が展示品と証言記録などから明らかにされています。と同時に、楽団の結成などの文化行事も患者さん自らの力でおこなわれてもいて、絶望のなかにあっても、楽しみを見つけて生きていこうとする彼ら彼女らの魂を垣間見ることができました。
ぜひ、みなさんも機会があれば訪れてみてください。
 
 さて、では、ハンセン病史における在日朝鮮人についてですが、日本にある療養所では、朝鮮人の患者はかなりの人数におよびました。その原因は生活環境の劣悪さにあります。日本の炭坑や工事現場での労働に従事していたことがその理由です。そして、彼ら彼女らは朝鮮人であることをもって日本人の患者とは待遇面において明らかな差別がありました。また民族的偏見によって犯罪予備軍の扱いも受けてきています。
 しかし、そのような歴史が語られる機会はほとんどありませんでした。日本人、朝鮮人にかかわらず、高齢化の進行はハンセン病の患者の世界でも当然のことです。それゆえ、その歴史を語り残すことが急務でもあります。

 そんな思いで、本書の刊行を考えました。ぜひ、実現に向けて頑張りますので、刊行いたしましたら、どうかお読み下さい。

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by cranebook | 2014-06-02 17:09 | 刊行物関連
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