クレイン日記


図書出版クレイン の日々の記録
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# by cranebook | 2007-12-21 14:50 | 佐藤泰志関連

朴裕河さん第7回大佛次郎論壇賞受賞

12月16日付「朝日新聞」に発表されたように、本年度の大佛次郎論壇賞は朴裕河さんの「和解のために」(平凡社、2006年)が受賞しました。おめでとうございます。
記事には、この書籍について、「隣国でありながら、多くの政治的問題を抱える日本と韓国へ、お互いの自省と寛容による和解の道を提案する。」と紹介されています。まさにこの書籍は、日韓両国の状況に対する冷静な分析と、自らが両国で過ごした体験をベースにして「和解への道」を指し示すバランス感覚あふれる良書です。
私も一読後、成熟した日韓関係の形成に向けた格好の書という印象を持ったものです。その書籍がこうして高評価のもと、大佛次郎論壇賞を受賞したという事実をたいへんうれしく思います。

c0154961_13484658.jpgさて、当社でも、朴裕河さんの書籍を刊行しております。「ナショナル・アイデンティティとジェンダー―漱石・文学・近代」というタイトルで今年の7月に出版いたしました。現在発売中です。
朴さんのご専門は、夏目漱石をメインにした日本近代文学研究です。当社の書籍では、漱石文学への建設的批判を第一部として、第二部では「親日文学」(植民地下韓国の日本支配肯定の文学)、「在日文学」(李恢成・金鶴泳文学)、「アパッチ小説」(開高健「日本三文オペラ」、小松左京「日本アパッチ族」、梁石日「夜を賭けて」)を取り上げ、ナショナル・アイデンティティ形成過程での男性原理と強者主義を明らかにしています。ジェンダーの視点を取り入れた文学研究者のアプローチで、日韓両国の「ナショナリズム」の共犯性を問う意欲作です。また、朴さんの日本での刊行書籍の中で唯一の日本語での著作でもあります。ぜひ関心をお持ちいただければ幸いです。
最後に、朴さん、受賞後も自分の感受性と方向性を信じてマイペースで進まれてください。これからも応援しています。
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# by cranebook | 2007-12-17 14:38 | 刊行物関連

「北海道新聞」書評

12月9日付の「北海道新聞」での川本三郎氏の書評です。
川本さんは、以前、自著『言葉のなかに風景が立ち上がる』(新潮社)で、佐藤泰志の「海炭市叙景」を取り上げられています。
今回の書評では、佐藤泰志の町の描写の精密さに触れながら、作品を評価されています。
以下に「北海道新聞」のウェブのアドレスを記しますので、ぜひご覧になってください。
http://www5.hokkaido-np.co.jp/books/
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# by cranebook | 2007-12-14 16:33 | 佐藤泰志関連

雑誌紹介文

「佐藤泰志作品集」の紹介文が二つの雑誌に掲載されました。

まず一つは、「文學界」2008年1月号での川村湊氏による書評です。
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この書評では、佐藤泰志作品と村上春樹作品を対比させながら、佐藤泰志作品の特徴に触れられています。
その対比をかいつまんで言いますと、佐藤作品は人間関係の「濃密さ」、村上作品はその「稀薄さ」という視点です。二人は同年生まれ、時代の空気を色濃く共有していたはずです。共通するものと個別のもの。二者の対比での書評は、とても新鮮です。ぜひ、ご一読ください。

もう一つは「本が好き」(光文社)2008年1月号での岡崎武志氏による紹介文です。
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この紹介文は「今年読んだ『最高の一冊』」という小特集の中のものです。
本の紙をつくるためには木を伐採する必要があります。木の命が失われていくわけです。でも、その命と引き換えるに値するものがあれば、木も浮かばれるというものです。その価値が「佐藤泰志作品集」にはある、というユニークな書き出しで、当作品集を紹介していただいています。

この作品集を刊行したおかげで、当社とはいままで縁がなかった雑誌での紹介の機会に恵まれました。とてもうれしいことです。
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# by cranebook | 2007-12-10 15:53 | 佐藤泰志関連

「西日本新聞」書評

12月2日付の「西日本新聞」での佐藤洋二郎氏の書評です。
佐藤洋二郎氏は佐藤泰志氏と同年齢で、作家として、つねに佐藤泰志の作品を意識していたとのことです。当書評では、生前に佐藤泰志に会う機会がありながら実現できなかったことの無念さに始まり、作品と作家の関係や作家という職業人の苦悩についても触れられています。
以下に、「西日本新聞」のウェブのアドレスを記しますので、ぜひ、ご覧になって下さい。記事は、後日、HPにアップしておきます。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/book/review/20071204/20071204_001.shtml
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# by cranebook | 2007-12-06 09:23 | 佐藤泰志関連