クレイン日記


図書出版クレイン の日々の記録
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# by cranebook | 2016-05-06 17:17 | 雑感

第2回日本翻訳大賞の授賞式に行って来ました。

昨夜(2016年4月24日)は「第2回日本翻訳大賞」の授賞式に行って来ました。
昨年(2015年4月19日)は、『カステラ』が大賞を受賞したこともあり、関係者の立場での参加でしたから、式の全体を見通すことはできませんでした。

今年は、一参加者として会場に座していましたので、式の全体を見通すことができ、ゆっくり楽しむことができました。

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そうした立場で参加して感じたことは、翻訳書を取り巻く世界の豊かさということでした。また翻訳者という存在のすばらしさということでした。

今回大賞を受賞された関口涼子さん(『素晴らしきソリボ』)と金子奈美さん(『ムシェ小さな英雄の物語』)の翻訳にかける思いからも、そのことはうかがわれます。
お二人は、それぞれクレオールとバスク語を翻訳されました。
ご存知のように両言語はマイナー言語です。
バスク語にいたっては、一時期消滅の危機を迎えていたというではないですか。そんな言語を翻訳しようとされたお二人ですから、その言語への愛情が強く感じられました。

そして、その愛を日本語にして、日本の読者に伝えたいとの思いが、びしびしと伝わってきました。

お二人がその言語を翻訳することで、両言語の存在が日本の読者に感受されることになるわけですから、それは、翻訳内容以前に、言語紹介にもなるわけです。

つまり、この日本社会に、マイナー言語の存在を知らしめるという役割も、その翻訳作業は果たすことになるんですね。

そんな翻訳者がいなくてどうする。それが翻訳するということでもあるはずです。

そんなことを自問自答しながら、2時間半を充分に楽しませていただきました。
また、一年ぶりにお会いする方も幾人かいて、そうした方からは、クレインの今度の翻訳書はいつ出るんですかと聞かれる始末で、その答えには、正直窮しました。はい、がんばります。

主催者のお一人で賞の選考委員でもある翻訳家の西崎憲さんによると、日本翻訳大賞は10年続ける、とのことでした。ということは、あと8回チャンスがあるわけです。
その間にぜひもう一度大賞を受賞したいものです。

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いずれにしましても、授賞式を企画・運営された皆さま、当日会場に来られた皆さま、また来年お会いいたしましょう。
楽しくて感動的なひとときをどうもありがとうございました。


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# by cranebook | 2016-04-25 19:55 | 雑感

ブログ表示の問題

現在ブログの表示の調子があまりよくないので、ご迷惑をおかけしています。
対処するようにいたしますので、しばらくお待ちください。


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# by cranebook | 2016-02-23 18:37 | 雑感

詩人尹東柱とともに2016に参加しました。

 2月21日の日曜日に立教大学のチャペルで開催された「詩人尹東柱とともに2016」のイベントに参加してきました。
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 立教大学は尹東柱が1942年の2月から10月まで在学していたこともあり、立教大学関係者が中心となってこのイベントは開催されています。また、尹東柱が27歳の若さで福岡刑務所で獄死したのが、2月16日であったということもあって、毎年この時期に開催されています。このイベントに私は初めて参加させていただきましたが、尹東柱の詩の日韓語朗読をはじめ、老若男女が参加する暖かな雰囲気の中でイベントは行われました。

 イベントには講演会が用意されており、今年は獨協大学国際教養学部特任教授で日韓文学関係史がご専門の沈元燮(シム・ウォンソプ)氏が、「青年尹東柱の内面の闘いの記録」と題してお話しをされました。沈さんは、ご自身が韓国近代詩を専攻されていたこともあり、尹東柱の主要な作品を丁寧に分析し、その詩作の変化と共に、尹東柱の内面がどのように変わったのか、ということを尹の青年期の内面の成長過程とオーバーラップさせながら、淡々と落ち着いた口調で話されていました。
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 今回初めて参加してわかったことがあります。それは、尹東柱は多くの人々に愛されているということです。
 とくに韓国では、まさに老若男女がその詩を口ずさみ、彼への思いを折りにつけ表現するというではないですか。
 だからこそ、その詩と尹東柱という人への様々な解釈と評価が生まれているのだと思います。それが時にナショナルな性格を帯びたものになることも、ある意味当然のことでしょう。
 なにしろ、治安維持法違反の罪に問われ、民族独立運動をしたという罪で2年の刑が確定し、その後27歳で獄死するという人生を歩むことになるのですから。

 立教大学関係者の皆さんと、詩人尹東柱を記念することに賛同される人たちによって、いつまでも尹東柱が忘れられずに語り続けられる。そのことはほんとうにすばらしいことだと実感した一日でした。

 阪堂さん、宮地さん、楽しかったですね。
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# by cranebook | 2016-02-23 14:46 | 雑感

2月に入りました。

はや、2月に入りました。
昨年来からの編集作業と、新年早々に追加された作業が重なり、かなりハードな状況が続いていました。
が、ようやく、次の展開が見渡せる状況になりました。

年々、年齢を重ねるとともに、仕事の処理能力が衰えてきています。それは実感するところです。
春先には、新刊『金達寿―朝鮮と日本を問い続けて』(仮題)を刊行いたしますので、楽しみにしておいてください。
そのあとは、『抗路』2号と続きます。

まだまだ頑張らないといけません。
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# by cranebook | 2016-02-04 18:05 | 雑感